朝弘佳央理 『輪郭』
ヴァイオリン:栗明美生 衣裳:横畑早苗
ラ・ダンス・コントラステ、AAPAに所属活動中。
演劇やオペラにも出演。ソロ活動では他分野のアーティスト
と共演する形でダンスを踊っている。
近年写真家としても活動。
http://chloe.petit.cc/
4/14 出演者ミーティングより抜粋/朝弘佳央理
自分の根底にあるもの。
作品を作るにあたって、自分がどういう風に生きてきたか、どう世界に接してきたか考えた時に、(私は写真も撮っていて、)写真を撮る時のことを最初考えたんですけど、私は良いと思ったものに出逢ったら撮るのが好きなんですね。自分の頭の中のイメージ通りに何かセッティングして撮るのは苦手なんです。
という形でやってきたんですけど、これからは自分が漠然と受取ってきたものに、はっきり輪郭を与えることを課題にしたいと思っています。
あとは、それとは逆のことなんですが、
名前をつける前、役割を知る前の感覚や身体の動きを、思い出したいとも思っています。 |
藤木恵子 『破壊しに、と彼女は言う』
真直線な言葉も、気取った言葉も並べたくない。
と思うのは踊り手の白痴さゆえか。呆けた顔で立ち尽くす。
喜びとむなしさと。スポットライトを遠目に見て、うぶな振りをする。
4/14 出演者ミーティングより抜粋/藤木恵子
震災の後、稽古場に行っても何もできない状態が続いた。何もかも自分の中から無くなって。そこから本当に自分が何をやりたいのか作っていくしかないんだと思うんですが。
ただ、今回のことは自分が引き起こしたことなんだという思いがあって『俺が原発だ』という感じがするんです。海の中のお魚に詫びも入れられないという気持ちがあって。
鎮魂という言葉は自分の中にはなかったんですが、鎮魂が自分にできるかということはわからないですが、自分なりの鎮魂ができればと思います。自分はどうやってこの場に花開いていくのか。それを問うてやっていくしかないと思っています。時代の本質は、私の本質だと、思っています。 |